家具の地震対策 -2





 よくあるつっかえ棒も、注意が必要です。今回の震災では、このつっかえ棒が機能しなかったばかりか、部屋を破壊するという事態になりました。どうしてだかおわかりになりますか?

 つっかえ棒は、屋根と家具との間につっかえ棒を入れて転倒を防止するものですが、今回の震災では揺れが激しかったあまりに、つっかえ棒の上部と天井が当たる部分の強度が不足してしまうケースがかなりあったようです。

 具体的には、冷蔵庫や重量のある家具を固定している場合、屋根の部分が壊れ、つっかえ棒の機能を果たさないばかりか、家具が転倒します。つっかえ棒も小さい家具や小さい地震に対しては有効ですが、今回のような大きな揺れの場合は機能しない場合もあります。

 我が家で一番有効だったのは、家具を壁面にT字の金具でしっかりと固定する、という方法でした。これは親が業者に頼んで施工したものですが、今回の震災でもかなり効果がありました。素人が作業する場合は、壁側の強度をしっかりと保った上で行う必要がありますので、よく確認して下さい。

 台所の戸棚は観音扉のタイプでしたが、全て開いてしまい、中の食器が全て床に散乱しました。細かいガラスが床に散乱してしまったので、しばらくは靴を履いて家の中を歩いていました。電気もありませんでしたので、掃除機もかけられませんでした。

 大規模な地震では、今の完全な状態が全て打ち砕かれると思って対策してみて下さい。なかなかできないものですが、大げさな位がちょうどいいと思います。何とか皆さまが対策していただければと思います。





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